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枯れ流れ

年明け最初のお仕事は、「枯れ流れの庭」です。

打合せの時にお庭を見させて頂いた所、約4坪弱の広さで、目の前には擁壁が立ちその前に排水溝が通っていました。

一見難しそうな場所ですが、このような場所程面白い庭が出来る気がします。

まず、初めに敷地の鋭角部分は玄関から庭に繋がる場所なので御影石のアプローチ兼テラスにしました。

そして犬走りを真砂土の洗い出しで仕上げました。

隣家との境は、杉皮塀にして主庭が引き立つ様にします。

そして、いよいよ主庭に入ります。

今回は、庭に排水溝があるので、その用途を生かしながら景色にする事を考えて、枯れ流れを主庭の景色にする事にしました。

流れの石組は、使う石によって雰囲気が変わるので石材を選別しに、岐阜の石材屋さんまで行って来ました。

やはり、岐阜まで行った甲斐がありました。石組だけでも良い景色になったと思います。

図面には無かったのですが、排水桝を隠す為に滝石組も設けました。今回は(枯れ)なので水は流さないですが、滝石組を組むと、水を流して見たくなってきます。

そして、最後は植栽です。

主木にイロハモミジを植え、常緑樹で擁壁を目立たなくさせます。

下草にセキショウ、リュウノヒゲ、フッキソウ、シダ類を植えて完成です。

緑が入るだけでも擁壁面の圧迫感は無くなり、視点となる部屋からは自然の滝流れを感じる情景になっていると思います。

自然感を感じる事で落ち着きを与え住まう人の心の拠り所となるでしょう。

この場所(庭)が、御施主さんの癒しの場になってくれると良いと思います。